百人百色の経営者
この仕事をしていると様々な業種業態の多くの経営者の方とお話をする機会をいただきます。
本当に様々な方がいるなぁと日々勉強です。
価値観の違いもそうですし、生い立ちや、経営者になった経緯などなど。
多くの経営者とお話する中で、気づきになることもたくさんありますが、「はぁ…。」とため息をつきたくなってしまうこともしばしばあります。
実は経営者の発言とその会社の盛衰が比例しているんです。
それもそのはず、その人の考え方が発言にリンクしているわけですからね。
ビジネスの成長が止まる発言とは?Part1
では、実際の業績が伸びていない、業績が下がっている会社の経営者の発言はというと
「うちの業界は特殊だからねぇ。」
これ言う社長、かなり多いです。
今記事を読んでくれているあなたは大丈夫ですか?
この発言って、ただの逃げだし、言い訳でしかないんですよ。
だって、そんなこと言ったら全業種が特殊ですからね。逆に一般的な業種ってなんですか?
例えば、わかりやすい例で言うと医療や福祉業界。
ビジネスという観点で考えると、特殊と言われて「なるほど。」と思うかもしれませんが…。
実は全然そんなことないですよ。
では、医療・福祉業界が特殊だと言う所以は何かというと
価格を国が決めて、売上は国から入るから!
でも考えてみてください!
だからって、それが特殊な業界といえる理由になるかといったら、
なりません。
1、良質な商品やサービスを提供すること
2、お客さん(患者さん・利用者さん)を集めること
というビジネスの構造は何も変わりません!医療や福祉、NPOだって売上を上げなければ廃業します。
なので、特殊な業界なんてのは本当にごく一部しか存在しません。
「うちの業界は特殊だからお客さんはなかなか取れないんだよ。」
「うちの業界は特殊だから売上もなかなかねぇ。」
つまり、売上・集客のためにやらなければならないことから目を背けていることを正当化するための言い訳ということになってしまうんです。
こういった発言をしていると、そもそもの考え方にブロックをかけてしまっているので、ビジネスはストップしてしまいます。
特殊な業界という認識は捨てましょうね!
ビジネスの成長が止まる発言とは?Part2
さて、2つ目ですが、こちらも使う方が多いです。
これを言ってしまうのも成長を止めてしまうことになります。
「今まで◯◯だからね。」
「今までやってないからね。」
社会は常に変化をしています。
やったことのないことだらけです。
あなたがもし、起業をした経験があるなら、それだってやったことのないことではなかったのでしょうか?
誰かから事業を引き継いたとしても同じことが言えます。
社会の変化に全て対応する必要はありません。しかし、事業を遂行する上で必要な変化を受け入れられないということは、時代から取り残され、衰退していくことを意味します。
以前で記事にしたWebサイトやSNSにおいても、当たり前の時代になったとはいえ、取り入れてない企業もまだまだあります。
ですが、事業運営上Webサイトは当然あったほうが良いわけです。しかし取り入れていない企業の経営者に話を伺うと、数人は「よく、わからないし。まぁそのうちね。」と回答します。
これも今までやったことないことだから、わからないわけです。必要性を感じないと仰る方もおります。
業務の改善においても、今までやってきたやり方で問題が起きているにも関わらず、新しい方法に転換できなかったり…。
冒頭にも述べたように、時代は常に変化しており、それに合わせて事業運営の方法や人材管理の方法も変えて行かなければならないのです。
「今までやってないから」で片付けられないくらい、社会は待ってくれないです。
つまり
「変化できない組織」は弱い
といえます。
今までどうたったかを掘り返すのではなく、
「これからは…」という今と未来に目を向けて行くことが重要です!
あなたはいかがですか?
さて、いかがですか?
ビジネスの成長が止まる発言を2パターンご紹介させていただきました。
「うちは成長せずに、このまま行ければいいから。」
という意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「このまま」というのは決して安定ではなく、むしろ衰退を意味する言葉であると認識していただきたいです。
時代も変わり、働く人やお客さんの思考も変わるなかで、「特殊な業界」や「今まで…」という言葉を使い、現実から目を住むけるのは得策とは言えません。
「言葉はこころを映す鏡」です。
社長の考えが言葉となり、会社に反映されていきます。
私を含め、使う言葉には注意を払って進んで行く必要がありますね。
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