前田のプロフィール

現在の前田

この長いプロフィールを読む気になりますかw?
読む勇気がある方だけ、読んでみてください。

起業時の前田

でも、丸裸になってるね…。

作業療法士という道へ

※作業療法士とはリハビリテーションの専門職です

 地元の商業高校を卒業後、介護福祉士(現ケアマネ)であった姉からの薦めもあり、「これからは医療の時代だ」と意気込んで作業療法士養成の専門学校へ入学する。
 勉強や病院実習はとても楽なものではなかったが、なんとか4年の学生生活を終え、国家試験に挑む。
国家試験では、前日に遅くまで見直しをしていたこともあり、試験中に寝落ちしてしまうという大失態を犯す。
 試験後の自己採点では4点足りず…。しかし、不適切問題により4点の底上げがあったためか、国家試験に合格する。
実は、「試験に落ちたかも」ということに対して、ポジティブな気持ちをもってしまっていました。なぜなら、作業療法士になりたいという気持ちがなくなっていたから。

 だからといって、弱冠22歳には他にできることもなく、せっかく取得した国家資格ということもあり、実習でお世話になった地元の精神科病院に就職する。
 実際に現場ではわからないことが多いながらも、部署の上司や先輩、多職種の方々から教えていただきがらリハビリに勤しむ日々を過ごす。
 4年目になると、上司や先輩が他部署に移動になり、役職こそないものの実質一番上となってしまう。私が勤務していた病院では人材育成やコミュニケーション・マネジメントについての学習の機会は皆無。部署をまとめることなどできるはずもなく、ただなんとなくの管理でメンバーには負担をかけていたと思います。 

 7年目ごろ、役職をいただき、いよいよ部署のマネジメントや数字の管理をしなくてはならなくなる(それまでも当然してはいたが)。しかし、自分の思うように部下は動いてくれず、成長してくれず、学ぶこともしてくれない…。
 「本を読んだほうがいい」
 「休み時間も有効に使え」
 「なんで成長しようとしないの?」
自分が感じたことをストレートに部下たちに発してしまっていました。
本人達に直接「どうしたら成長してくれるの?」「あなたたちに私は何をしてあげたら、言ってあげたらいいの?」なんて。

内心「こいつらなんなんだ💢」って日々思っておりました。
それが表に出てしまっていましたね(反省)。ダメな上司の典型例って感じでした。

もっと悪いのは、『自分が一番正しい』『自分が一番出来る奴』『世の中バカばっかり
って心の底から確信していたことです。

自信をもつのは悪いことではないですが、この心持ちは本気でイタイですよね。
上司としてという以前に、人として…。

作業療法のプログラムを考える際や会議で意見を求めているときも、
意見を吸い上げるだけ吸い上げて最後は自分の意見に持っていってしまうというね。

大丈夫ですか?ドキッとした人いませんw?
もしあなたが同じようなら、今すぐ改めないと人が去っていくかもしれませんよ。

でも、会議の最中に部下に言われたんです。
私 「なんで何も言わないの?」と声をかけると
部下「だって、結局いつも前田さんの意見になるじゃないですか!」
ってね。

自分ではそれまでもうまいこと進めてきたし、うまく自分の意見に誘導してたつもりでした。
ですが、結局、部下たちはわかってたし、感じてたし、私も見透かされてたんだなぁと今だからわかります。

「起業」という過ち

もちろん、画像は私ではありませんw

 リハビリの専門職が「起業」となると、通常【デイサービス】【訪問リハビリ】を立ち上げるのが一般的だし、基礎資格を活かした起業ということになります。そのほうが圧倒的に自然だし、スムーズだし、成功も出来たかもしれません。

しかし、私が起業したのは『人事コンサルタント』

全くの畑違いで起業したのです。バカですよね。でもね、成功できると思ってたんです。
だって自分は出来る奴と思い込んでいたんですもの…。

人事コンサルタントとして起業した経緯にはポジティブな感情ネガティブな感情が起因しています。

まずはネガティブな感情としては、
・このままサラリーマンとして働いた先に何もないと感じていた
・40年勤めた上司の年収に夢がなかった(賃金が明確だから自分のも計算でわかる)
・このまま行くと老害になるという自負があった
・リハビリという仕事にやりがいを感じていなかった
・資格上、役職等のアッパーが決まっていた(院長から「部長を考えてるから」と言われ嬉しかったが、おそらくそれが天)
・なんで文句ばかり言って対して仕事をしない老害看護師の方が給与が高いんだ!(年功序列型賃金制度)

ポジティブな感情としては、
・人材育成やマネジメンにやりがいを感じた
・自分がアドバイスしたことで部下が成長したことに嬉しさを感じた
・自分はできる奴と思い込んでいたから、起業しても成功できると思っていた
・コンサルタントという業種、社長という肩書にワクワクした(アホ)

人事コンサルタントになった経緯

 話は病院時代に戻りますが、人材育成に四苦八苦しているとき、壁にぶち当たりまくりでした。
なんとか打破したい、学ばないとって気持ちはあったんですよね。
 だから書籍を読み漁ったり、ネットで調べたりと自分なりに一生懸命改善しようとはしていました。しかしなかなかうまくいかないんですよね。
 そんなとき「人事評価制度」というものを知ることになったんです。自分が勤めている病院にはなかった制度でしたので、評価制度を知ったときには「コレだっ!」って思ったのを覚えています。

人事評価制度があれば
・指導の基準ができて、指導にブレがなくなる
・業務、業績の目標ができて目指すこと、取り組むことが明確になる
・評価と評価面談を繰り返す中で、マネジメント力が向上する
・頑張っている人、頑張っていない人への賃金の分配が適正になる

病院として制度を敷いていない以上、部署で独自の評価制度を作ろうなんて考えて、ほんとにたくさん勉強しました‼
書籍代だっていくら使ったかわからない…。

ですが、経験のない自分に評価制度を作れるわけなんてなかったんです。

 そんなとき、ネットを見ていて目に止まったのが人事評価制度の構築と運用支援を行う「認定人事コンサルタント0期募集生」の文字。
人事評価制度に意識が向いている私の気を引くページに辿り着いてしまいました。人事コンサルタントになろうなんて思ってもいませんでしたが、とにかく情報が欲しい私としては気になって気になって仕方がありませんでした。
 
 渋谷で説明会?日程まだ間に合う?「行ってみようか💡」と渋谷まで車と電車で2時間半。
説明会で心奪われてしまったんですよ。今考えてみればマーケティング大成功ですよね。

 「なんて素晴らしい制度なんだ」「自分もこの仕事がしたいっ!」ってね。

で、気になる受講費用ですが
「今回は0期生で、初の試みなんで特別に50%引きです!!」
「ふむふむ…。してその価格は?」

216万円→108万円(当時税率8%)

「うん、ムリだよね。サラリーマンの自分に払える金額じゃない…。」
「でも、やりたいなぁ…。」

そんな気持ちも抱えつつ帰宅し、妻に報告。

妻「それは無理だな。やりたいことやってもらいたいけど、いくらなんでも100万はムリだ。」

わかります。納得できます。車の値段と同じような無形のものに100万円は出せません。はい。

ですが、もうおわかりだと思いますが、108万円払って受講しました。
妻に感謝しかありません。

結局諦めきれずに妻にプレゼンすること数日間、
妻「わかった。私がなんとかするからやっていいよ。」って。
頭が上がりませんね。

病院には内緒で受講のために渋谷に毎週通う生活となりました。

地方の病院でしか勤務したことのない私は、講座中に出てくる言葉の意味すらわかりませんでした。
「クロージング?」「コンセンサス?」ナニソレ、オイシイノ?って感じです。ビジネスの経験なんて皆無ですから。
ですが、無事講座を終え、晴れて人事コンサルタントとなりました。
今はその会社(小泉孝太郎さんが顔の)との契約は切れておりますが、まだ認定人事コンサルタントのページが残っているので、興味があれば見てみてくださいw

「はい」か「YES」か「喜んで」で勘違い

 退職の申し出をしたさい、嬉しいことに引き止めていただきましたが、決意を伝え退職となりました。
退職の最後の話し合いでは、院長も事務長も「じゃあ円満退職ってことで」っていう感動的なお言葉をかけてくださいました。器の大きさを感じましたし、感謝です。

 起業について、いま考えてみればバカだなぁって思います。顧客も売上もないのに、個人事業主でもなくいきなり法人を設立してしまいました。それにはいくつか理由があったんですけどね。
 例えば、BtoBビジネスだから法人の方が信用度があるとか。ネットの情報を鵜呑みにしました。間違ってはいないんですけどね。

 私には親身に相談できる相手もいなければ、自分の周りで起業した人、ビジネスを行っている人なんて一人もいませんでしたから。どう考えてもお門違いの業種で起業なんて成功するわけなかったんですよね。成功する要素が一つもなかったわけです。

 起業してすぐ、知人から経営者団体を紹介され「いろいろ学べるんじゃない?」ってことでしたので、自ら門を叩きました。団体メンバーからは志願兵と言われました。どうやら自分から入会する人は少数で、仕事の関わりなどで義務的に入会する人が大半だとか…。

 ですが、入会してみたら経営のことを学ぶ団体ではなくて、町おこしと自己研鑽・経営者同士の繋がりを作るための団体でした。それが良いとか悪いとかってことではありません。
正直、楽しかったですねー。今でもあの団体が好きです。とある事情から退会せざるを得ませんでしたが、それがなければ今でもい続けていたと思います。
 楽しかったのもあり、役を受けることにも抵抗がなかったので、委員会の副委員長を受けました。大変でしたが有意義な時間を過ごせました。
 タイトルにもありますが、断らないをモットーにしていたら、あれよあれよと
団体Aで委員長、団体Bで委員長、団体Cで役員、子供の保護者会で会長を同時に受けてしまいました。
ほとんど毎晩、会の打ち上げで外でお酒を飲む日々でした。売上ないのに支出は膨らむ…。

結果、自分の首を締めることになりました。

それでだけの役を受けているわけですから、自分の仕事なんてほとんどできません。
ですが、怖いことに必死に行動しているから事業を頑張っていることと錯覚してしまうんです。
事業を成り立たせることより、団体活動を優先するという盛大な勘違いを犯してしまいました。
みなさんも気をつけてください。(そんなことしないかw)

売れなかったのは◯◯のせい

 団体活動で忙しかったのは事実ですが、全く事業に取り組んでいなかったわけではありません。しかし、メインの商材である人事評価評価制度は一切売れず…。

事業運営上コストはもちろんかかりますし、団体活動での支出も多い。でも売上がない…。

 会社の財布は底をつくようになり、金融機関から借り入れを繰り返すように…
個人の口座も底をつき、住宅ローンが落とせない、クレジットカードも切れない、子供の預金口座から引き出して生活をするという、どうにも逃げられない状況になってしまいました。

 お恥ずかしい話ですが、3年間の売上が100万円に満たないという結果でした。

 清々しいほどの惨敗ですよね。

 では、私が受講した人事評価制度が良くない商材だったのかというと…
決してそんなことはありません。だって他の認定コンサルの方は売っていましたし、会社も伸び続けているようです。

つまり、全て私自身のせいってことです。

 私自身、地方の中規模病院の中で専門職として、井のなかの蛙としてぬくぬく仕事をしてしていましたから、ビジネスもセールスも何も知らないまま起業してしまったんですよね。
 ですが、それすら言い訳に過ぎないんですよ。全くの畑違いで起業しても成功できる人はいるわけですし、事業運営の中で力をつけていけば良いわけですから。
 一番は根底にある『自分が一番正しい』『自分が一番出来る奴』『世の中バカばっかり』という驕りから来たものだと感じます。

 この失敗で妻や家族を始めとする、多くの方にご迷惑をおかけしてしまいました。
入会していた団体も全て中途半端に退会をする羽目になってしまいました。委員長という大役を全うすることなく、途中で投げ出すことに…。
 みなさんの優しさに触れました。「まずは家族だろ」「自分の生活を優先しろ」って。申し訳なかったです。

結果、借り入れを残して撤退することになったのです。ただし、廃業手続きに40万円掛かるとのことで、廃業手続きをすることもできずに会社は残したまま…。

起業前に習得しておくと良かった事3選

自分が事業を失敗したのは、他でもなく驕りです。それは間違いありません。
しかし、それ以外の部分でも圧倒的に足りなかったことがあります。それを大別すると3つです。

まずひとつ目は、
1、売る力(セールス)です。

 病院時代、誰かに何かを売った経験はほとんどありません。売り方に知識・技術が必要なんてこと考えもしませんでした。
それに、だれかに金額を提示したり、人にお金を要求するってメンタルブロックがかかり簡単にはいきません。

2つ目は
2、マーケティングです。

マーケティングというとかなり広義になってしまいますが、具体的に言うと、買う側の気持ちを理解する・人を集めるということになります。マーケティングとはつまり心理学であり、もっと言うと統計学になります。

3つ目は
3、圧倒的な行動量です。

これは習得するというとニュアンスが異なるかもしれませんが、間違いなく必要なことです。
ちなみに行動力ではありません。行動力で言えば、人よりあるとは思いますが…。

※詳しくは記事やコンテンツの中でお伝えできればと思います。

実はこの他にもたくさんあります。ですが代表的なものを3つだけ選ばせていだきました。

この3つ以上に必要なこともあります。それはまたの機会で!

今の私もまだまだ道半ば

 ここまで読んでくれた方いるのかな?

もし読んでいただけているなら、本当に感謝です(ノД`)シクシク ありがとうございます。

さて、今の私はというと…

自身の盛大な失敗をもとに、自分と同じように苦しむ人を減らしたい!という想いのもと、売上アップの支援失敗させない起業の支援を主軸に事業に取り組んでおります。

いまは多くの方に支えられ、助けられ、相談しあいながらここまで歩むことが出来ました。

妻を始めとする周囲の方々に恩返しをするタイミングです。

まだまだ道半ばですが、敬意と感謝の気持ちを忘れず、驕らず邁進していく所存でございます。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

あなたのお役に立てるよう日々、行動と実践を繰り返して行きたいと思います!

なが〜いプロフィールをお読みいただいた感想をお送りいただけると本当に嬉しいです。

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